これは私の日記。
誰が読むわけでも、自分で読み返すわけでもない、
ただの日記···
ベテラン派遣社員として働く40代独身OLの川嶋佳子は、毎日日記をつけていた。
撤去された自転車との再会を喜んだり、変化を追い求めて逆方向の電車に乗ったり、
踏切の向こう側に思いを馳せたり、亡き母の面影を追い求めたり···。
そんな佳子の一番の幸せは会社の同僚である若林ちゃんと過ごす時間。
そんな佳子に、ある変化が訪れる。
それは、ふた回り年下の岡本くんとの恋の始まりだった···